猫目の気まぐれ

2012年07月26日

映画「おおかみこどもの雨と雪」を見た(ネタバレなし)

映画「おおかみこどもの雨と雪」.png
photo by 映画「おおかみこどもの雨と雪」

おおかみおとこの子供を育てる、「親子」をテーマとした映画。
細田監督と齋藤プロデューサーが立ち上げた「スタジオ地図」第一作目となる。



評価は
星4つ★★★★☆


「時をかける少女」「サマーウォーズ」で有名となった細田監督の最新作ということで
結構Twitterでは話題になっている印象の映画。

細田監督って映画の冒頭がすごいインパクトある印象。
映画の最初に凄くワクワクさせられるから、そのあとも凄く期待させてくれる特徴があります。

この「おおかみこどもの雨と雪」も、冒頭の映像美でメロメロにさせられる。
声を出して「わあすげえー」ってなるぐらい凄い映像から始まる。
とにかく映像美として凄い!ってのが最初の印象でした。

おおかみおとこの子供を育てるという設定だけに、結構先が読みづらい展開で「この先どうなるんだろう」という感じで楽しめた。

演出がとても丁寧に作られていた。
ストーリーのメインは親でも子でもなく親子全体として進んでいく。だから人によって感情移入できる場面も変わってくるかもしれない。そのストーリーの流れの中で、ふとカットしても問題なさそうなシーンが結構あるのだけど、このちょっとしたシーンが映画のなかに引きずり込む重要な役割を果たしていた。

しかし、この映画で見逃せないのが細田監督とともに脚本を手がけたの奥寺佐渡子です。
「時をかける少女」「サマーウォーズ」の脚本を手がけていて、細田監督映画に欠かせない存在となっています。でもこの人はアニメの脚本だけではない。

最近では「八日目の蝉」の脚本で高い評価を受けている。

この脚本家が素晴らしいのは、説明臭くなく情景やセリフから人物それぞれの心情をしっかり表現するところ。
ストーリーはとてもシンプルで、物語は淡々と進んでいくのだけど、細かいところに色んなメッセージが込められていてそれに気づくたびに、そのシーンがささってくる。何気ないシーンでもあとから思い返すと、「あのシーンの意味はこういうことだったのかも」と思い返す。

細田監督の細かな表現と奥寺脚本の心情の表現がともてうまく働いていたように思えた。


奥寺佐渡子脚本で思ったのは「八日目の蝉」っぽい一面があることだ。
誘拐した子供を育てるのとおおかみ男の子供を育てるのは、世間から身を潜めなければいけないところが共通していて、また母性の表現もどこか似ている印象があります。世間から逃げながら子育をするのと、困難に立ち向かいながら子育てするのは方向性としてまったく違うストーリーなのだけど、どこか同じような匂いがしました。
だから、もし「八日目の蝉」でグッときたらこの映画も気に入るかもしれません。


映画館には子供も多かったけど、細かいところは素晴らしいけど話の大筋は地味で子供にはストーリーが単調すぎて飽きると思います。実際僕の後ろにいた子供は後半から映画に飽きて椅子を蹴りはじめました。まじでやめてほしい。

全体的には派手さはなく地味な感じもする。
だから人によっては合う合わないがあって評判ほどではないと感じる可能性が高いです。

だけど、見て損はないと思う作品でした。
posted by 猫目 at 02:09 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/283107880

この記事へのトラックバック