猫目の気まぐれ

2011年08月31日

参加者は何も知らない“田原総一朗のジャーナリスト魂​ in ニコファーレ”レビュー 

tahara_journalist_nicofarre.JPG

田原総一朗のジャーナリスト魂​ in ニコファーレ


に参加してきました。

内容はとても面白く、新しいニコファーレの企画としては成功だったと思います。
しかし、討論番組としては失敗でした。

せっかく参加したので、レビューを書きます。




悪かったところ
良かったところ
感想


の順番となってます。


悪かったところ

問題は、参加者は何も知らされていなかったことです。


・田原さんとの討論だと知らなかった
・アンケートの結果が議論の題材になると知らなかった
・テーマを事前に知らされていなかった
・田原さん相手にいきなり突っ込めない



・田原さんとの討論だと知らなかった

まずは配信専用ページの文章を見てください。
http://live.nicovideo.jp/gate/lv59493535

“討論”と書かれていません。
“議論”と書かれていません。
“ディスカッション”と書かれていません。

参加者は放送が開始されるときまで討論番組だとは知りませんでした。


放送冒頭で津田さんによる発言(6分ごろ)
「今日は討論番組という形なので、僕のイメージとしては朝まで生テレビで途中会場の人にふるのを徹底的に一時間ぐらいやりつつ、ネットなんかの突っ込みを混じえて討論をやっていこうという」

と発言により参加者ははじめて番組の趣旨を知ったのです。

またそのあと津田さんがこう説明しています。(10分ごろ)
「このディスカッションはみなさんが、自分の言葉を武器に1つのテーマについて田原さんと会場のみなさんそしてコメントのみなさんが真剣勝負で議論してもらうということですね」

テーマってなんだよ!!
って思いました。


放送内容が討論を目的としていると事前に知らせてくれていれば、参加者は話す準備を出来たはずです。



・アンケートの結果が議論の題材になると知らなかった

参加者には事前にメールによるアンケートがありました。
質問は2つ

次世代のジャーナリズムとは?(見出しとなぜそう思うのか理由も添えてください。)
田原総一朗さんへのご質問


となっています。これについて期日までにメールすることになっていました。

注意として
“アンケートの結果はイベント中に使用させていただくこともあります”

とありました。
この注意書きは、メール投稿と同じ扱いで放送中に使われるだろうと予想していました。
まさか討論のテーマとして使われることなど想像すらしていませんでした。
そもそも討論すると知らなかったのです。

討論のテーマとして使用され、それについて回答者が意見を述べることが知らされていれば
事前に話す内容の準備ができました。

現場では、何も知らずに自分の書いた題名がLEDに表示され「これについて説明してもらっていいですか」と急にマイクをふられたのです。


放送で僕のメールが選ばれテーマとなりました。
送った文章をそのままここに転載しておきます。

2)次世代のジャーナリズムとは?(見出しとなぜそう思うのか理由も添えてください。)

「情報査定屋となるジャーナリスト」
ジャーナリストの立ち居地は情報の価値を査定する役目を担っていくと思います。
情報が溢れるネットの世界において、“誰からの情報なのか”という点は人々が情報の価値を判断する比重はとても大きくなっています。自分で価値を判断するより、誰かに決めてもらったほうが楽であり、またITリテラシーの低いものは自分で判断できないからです。
取材などにコストをかけずに、一日中家のなかでネットから情報を探し続け、人々にどの情報が価値があるのかを伝えるというだけでジャーナリストと名乗る人が出てくると考えています。


発言するとなれば、この文章をメモしといてカンペ見ながら話すこともできました。


・テーマを事前に知らされてない
議論であることも、アンケートがテーマにしようされることも知らないのですから、当然テーマを事前に知りません。
番組でどのようなことを話すのかと具体的に分かっていれば、アンケート回答者以外の人も事前に考えをまとめ、いろいろと発言できたと思います。


・田原さん相手にいきなり突っ込めない
これについて悪かったというよりは、言い訳になります。
会場の雰囲気はとても静かだったと思います。あまり田原さんへの突っ込みがありませんでした。

テーマ以外の話では
島田紳助の話
原発の話
政治の話
など。

「プロに向かって準備なしに突っ込めない。下手に手を出せば火傷する」
そう感じました。
会場で知り合ったほかの人に話を聞いたら同じように感じていたようです。
これは会場にいなければ感じることが出来ないかもしれません。
話す内容を事前に決めて知らせておいてくれれば、参加者の反応は変わっていたと思います。
テーマと上記の問題は別の話なので、そこはしっかり分けたほうがよかったです。

ただこの点については、田原さんの突発的発言でもあると思うので難しい問題だと思います。



良かったところ
会場全体にコメントが大きく流れ、参加者もコメントを読むことができた点はとてもよかったと思います。放送内容としてもとても楽しめました。津田さんの司会も的確で、放送内容はとても満足いくものでした。
ただこれは、田原さんと津田さんだからということが大きかったと思います。


感想
田原さんの真正面にいましたが、77歳と思えないほどの気迫に満ちた目が印象的でした。
とても力強い人だと感じました。
話す内容もとても分かりやすく、田原さんの話を直接聞けたのはとても貴重な体験ができました。
討論番組としては静かな番組でしたが、台本なしにジャーナリストと一般人がディスカッションをしようとなったときの光景としてはリアルだったと思います。ジャーナリストの“伝える力”は凄く、小細工がなかったからこその放送だったのではないでしょうか。

このようなイベントに無料で参加させていただいたことにはとても感謝しています。

次回もこの企画をやることがあれば、ぜひまた参加したいです。


関係ない話ですが
放送終了後、たまたま居合わせた7人の人たちと放送について話をしました。会場側で話は終わらず、ファミレスに移動して23時近くまでいろいろな話をしました。
そこで感じたのはどの人も個性的で自己主張が強く、ディスカッション能力もありました。
それでも放送中に、がつがついけないのは田原さんの気迫がとても凄かったからだと思います。

メンバーは放送で特徴的な人が多く、
一番最初に質問して緊張のあまりコメントに応援された人
質問したときオレンジの手袋をしていた人
「既存メディアに就職とか考えてる人ってどれぐらいます?」で手をあげて理由を話した人
短い質問をどなたか?と言われて質問したけど話長いとコメントに突っ込まれた人
twitterのハッシュタグからツイートが読まれた人

そんな人たちと二次会をやって楽しみました。
posted by 猫目 at 04:30 | 神奈川 ☔ | Comment(6) | TrackBack(0) | ニコニコ動画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは〜。
昨日はお疲れ様でした。初回に当たってしまった者です。

それにしても本当に突然のことばかりでしたね。猫目さんが仰る「悪かったところ」に同意です。振りが急すぎて考えていることの半分も言えない感じで残念に思ったことも確かです。加えて、田原さんに突っ込むのが趣旨とは全く考えもしないことでした。しょっぱなから自分のテーマが飛び出てきた時はさすがに焦りました…。

実は猫目さんの主張されたことは普段私が思案している内容と親和性があって頷きながら聞いていました。多分、急にマイクを振られると私と同じく言いたいことの多くを言えていないのだろうと思っていました。あの論点についてはマイク握って合いの手を入れたかったくらいです。

ともあれ、仮にこの企画が「準備なしのガチの生」という視点で運営されていたなら、昨日の出来が自分の現状の総合的なスキルを示したものとも受け止めています。瞬時に整理して話す能力を高めなければ…と自分の課題が見えました。
最後に田原さんに現状の支持政党を突っ込んで聞けたのは良かったと感じています。あれでちょっと自分で自分を救えました(笑)。

また、機会があったら参加したいですね。猫目さんともお話してみたいと思っています。
昨日は本当にお疲れ様でした&良質な記事をありがとうございました。
Posted by だて at 2011年08月31日 11:12
猫目さんのツイートは結構チェックしてるんだけど 今回はまさかの展開に
こっちもめっちゃ緊張しました! しかもDJ名だしww

確かにみんな いきなり!って感じでしたね
でもあれ いい感じでしたよ もしもちゃんと質問なんかを用意してたとしたら
自然な感じがしなかったと思う しゃべりば的な感じかな?

田原総一郎ってテレビではワンマンなイメージだったけど
「すごく優しくてバイタリティがあるいい上司」 今回の放送でそういう風に
印象が変わりました

猫目さんについて

以前紹介してもらってたガジェ通とかも登録して(記事は書いてませんけど^^;)
ブログなんかも生まれて初めて書いてみたり
結構影響されてる人覆いと思います
それになんといっても ねとらじDJなら1度はお世話になってるブログだし
(ボクはリスナーなんだけど・・・)
これからも 面白い情報を期待してます

これって プロじゃないけどもうジャーナリストなんじゃないの?ww
Posted by HIDEAWAY at 2011年08月31日 14:47
田原さんとの対談についてネット越しに見ていたので、会場にいる方にしかわからない雰囲気や事情など、
1視聴者として知りたかったのでとても参考になりました。
見ている側としては、「ジャーナリストの極意」とある通り授業のようなものを想像していました。
根拠のない推測なのですが討論番組とタイトルに書かなかったのは、ニコファーレでの対談という誰も見たことのない実験性の強い当番組で、
田原さんとの討論番組と書いてしまうとお客さんが尻込みして、席が埋まらないと考えたからではないでしょうか?
そのため、せめてもの対処としてジャーナリスト志望の若者に絞ったのではないでしょうか。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw107461
にあるとおり、スタッフ側としては"討論イベント"で"田原氏は、会場に集まったジャーナリスト志望の若者からの"挑戦"に対し、鋭く切り返すなど、貫禄の違いを見せていた。"(この文は抜粋です)というのを演出したかったのかも知れません。
もちろん田原さんと津田さんは会場の人と討論をしようと思っていたでしょう。意図があったのかどうかわかりませんが、
ただ誰もが参加できるリアルタイムの討論番組としては、すごく面白かったです。誰もが情報を発信できるが故に、
様々な事件やデマが飛び交ったりしています。でもこういった場で、情報に対してどう接するのかを誰もが考え意見できるのはすごいことだと思います。
こういう環境で育った人が、世の中をどう変えていくのかすごい楽しみですね。
Posted by stack at 2011年09月01日 05:49
当日会場にいた者です。ニコファーレに無料で入れるというだけで応募したので、ジャーナリスト志望でもなければ若者でもなかったのです。自分のような人も居たと思いますよ。もし討論番組と銘打っていたら応募しなかったです。
でも行ってみてよかったです。若者の一生懸命応えようとする姿を応援してました。(決して話が長いとかおもわなかったけどなぁ)そもそもメールを採用されてる事が凄いと思いますよ。
ニコファーレならではの使い方はまだできていないように思いました。模索中というところでしょうか。もっと視聴者と会場がシステム的に一体となれれば楽しくなりそう。津田さんの聖徳太子的に凄い情報処理でなんとかカバーしてた感じですが。第二回があったらディスカッション形式がバレてますし、自分のような素人傍観者も集まらず、準備もできると思いますから、だいぶ変わるのではないでしょうか。
Posted by @toki_u_30 at 2011年09月03日 13:35
おつかれさまでした。
別れ際なんか変な感じになってしまい
すみませんでした。
また会える機会が必ずあると思います。
そのときはよろしくおねがいします。
Posted by オレンジ手袋 at 2011年09月03日 21:52
連絡が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。
第二回があれば、またご一緒したいと思います。
Posted by 既存メディア就職希望 at 2011年10月28日 02:50
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